内視鏡内科
そもそも、消化器系だけでも、
「胃腸科」「消化器内科」「大腸肛門科」「内視鏡内科」・・・などなど、
似たような、細かい診療科目が多過ぎるのが、みなさんを混乱させている原因だと思います。
じつは、これらは基本的にはほぼ同じものになります。
ひとくくりにすると、「消化器内科」となりますが、一般の方にもイメージしやすいように、それぞれの臓器や検査別に名前を変えただけです。
「消化器系:おなかの内臓」は、
口~肛門まで続く1本のトンネル(消化管:食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)と、
それ以外の肝臓・胆のう・膵臓(頭文字をとって肝・胆・膵:「かんたんすい」とよぶ)の2つに分かれます。
まとめますと、このようになります。
つまり、
とても大きな内科という領域のなかの1つに消化器内科があり、
さらにそれが消化管と肝胆膵に分かれ、
各々を検査するのが内視鏡(胃・大腸カメラ)と腹部エコーです。
そして、
この消化管の内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)と、肝胆膵の腹部エコーが、当院でも可能な主検査になります。
どちらも広く一般的に行われている検査ではありますが、実は非常に奥が深く、医療従事者の私たちから見ると、その道のエキスパートとそれ以外のものとでは、その検査精度に雲泥の差がある検査でもあります。
- 鎮静剤を使用した無痛内視鏡(眠ってのカメラ)をお勧めしています。
- 予約なし(飛び込み)の胃カメラ検査にも対応致します(※大腸は要予約)。
- 胃カメラ+大腸カメラの同日セット検査も可能です。
- 切除可能な大腸ポリープがみつかった場合、その場でポリープ切除(日帰り手術)を行っています。
- 最新の細径カメラ、拡大NBI装置、大腸用トイレ付個室、CO2ガスなどの専門設備完備。
消化器のよくある症状
- 胃が痛い
- 胸焼けがする
- 胃もたれがする
- 飲み込む時につかえる
- 風邪でもないのに咳が出る
- 吐き気がする
- お腹が張る
- 食べるとすぐにお腹がいっぱいになる
- お腹の調子が悪い
- 便秘や下痢になりやすい
- 便秘と下痢を繰り返す
- 血便が出た
- お腹が痛い
- 便が黒い
- 食欲がない
- 急に痩せてきた
- 顔色が悪くなった
など
主な対応疾患
消化器系ガン各種(食道ガン、胃ガン、大腸ガン、膵臓ガン、肝臓ガン、胆のうガン、胆管ガン・・・など)
- 便秘
- 下痢
- 過敏性腸症候群
- 感染性胃腸炎
- 急性胃腸炎
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- ピロリ菌感染症(萎縮性胃炎)
- 逆流性食道炎
- 機能性ディスペプシア(FD)
- 小腸内細菌増殖症(SIBO)
- 慢性肝炎(B型肝炎、C型肝炎)
- 脂肪肝(NASH)
- アルコール性肝障害
- 胆のう炎
- 胆石症
- 総胆管結石
- 急性膵炎・慢性膵炎
- 大腸ポリープ
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 急性虫垂炎
- 腸閉塞(イレウス)
- 大腸憩室炎
など
全身エコー
当院では、定期的にエコー専門検査技師による全身エコー検査を行っています
「全身エコー」とは、
体表から観察可能な全領域(腹部・心臓・頸動脈・下肢(足)血管・甲状腺・乳腺)のエコー検査です。
検査部位については、原則として、1回の検査につき、1部位までとなりますが、現行の保険診療では、例外的に「心臓エコー」のみは他の1部位と組み合わせて、2部位までの同日検査が可能です。
(※たとえば、「腹部+頸動脈エコー」は同日検査はできませんが、「心臓+腹部エコー」や、「心臓+頸動脈エコー」は同日検査が可能です。)
エコー検査は簡便(基本的に前処置不要)で、からだの負担も少ないため、健康診断などでよく行われている大変便利な検査ですが、検査を行う術者によって、その精度が大きく異なるのが特徴です。
当院では、定期的にエコー専門検査技師による全身エコー検査を行っており、
このようなプロ中のプロが検査すれば、時にはCT・MRIなどを凌ぐ精度をもつこともあります。
しかし、 その一方で、どんなに熟練した術者が検査をしても、拾いきれない病変があるのも特徴のひとつです。例えば、よく「膵臓がんはみつかりにくい」といいますが、通常、膵臓は、その1/3~半分程度しかみえません。
腹部エコー
主に肝臓・胆のう・総胆管・膵臓や、脾臓・腎臓や骨盤内臓器(膀胱、前立腺/子宮・卵巣)、条件が良ければ消化管(胃・十二指腸・小腸・大腸)などもある程度観察することができます。
よくみつかるものとして、脂肪肝、胆石、急性虫垂炎(俗にいう盲腸:もうちょう)、腹水貯留、腸閉塞(イレウス)、胆のうポリープ、尿路結石などがあります。
大きければ、胃ガンや大腸ガンなど(ほとんどが進行ガン)が見つかる場合もあります。
心臓エコー
主に心臓のポンプ機能(心機能)、心臓の動き・形態、血流・流速、心臓弁の動き(弁膜症)などを評価します。
心不全、心筋梗塞、狭心症、弁膜症(狭窄・閉鎖不全)などがわかります。
心雑音・心電図異常・不整脈・前胸部痛のある方や、 心臓病のハイリスク群である糖尿病・高脂血症(高コレステロール血症)・高血圧・ヘビースモーカー・肥満・心臓病の家族歴がある方は一度検査をしておくと安心です。
日常診療では、動脈硬化の程度を血管年齢検査(心電図検査時に測定)や、後述する頸動脈エコーで評価したあとに検査することも多いです。
頸動脈、大血管、下肢(足)血管エコー
糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)、高血圧、肥満、喫煙などに伴い、どの程度血管がいたんでいるかを直接、血管を見て評価します。
具体的には大きな動脈の内側に「プラーク」というゴミがどれだけついているか(動脈硬化)、血管が狭くなっているところはないか(動脈狭窄)などを見ます。
そのような所見があれば、
無症状でも(通常、血管系の病気は何の前触れもなく、いきなり起こります!)、
脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)や心筋梗塞・狭心症などのリスクが数十倍上がりますので、治療・予防が必要になります。
また、しばらく歩くと足がダルくなってきて、しばらく休むとまた歩けるようになるような場合は、足の動脈がつまりかけていることがあり、その場合は下肢動脈エコーで評価します。
甲状腺エコー
甲状腺機能異常の症状(身体のダルさ、体重減少、頻脈、多汗、暑がり・寒がり、足のむくみ、前頸部の腫大、眼球突出など)をきっかけに、甲状腺の大きさ・形態、その血流や腫瘍(できもの)などをみます。
甲状腺機能亢進症(バセドー病)、甲状腺機能低下症(慢性甲状腺炎、橋本病)などがわかります。
また、腫瘍性病変(甲状腺がん、甲状腺腺腫)などが見つかる場合もあります。
乳腺エコー
乳房の「しこり」などをきっかけに乳ガンなどを調べます。
最近は若い方の乳ガンが増加傾向にあるので、20代・30代の若い方でも、乳ガンの家族歴がある方、胸にしこりがある方、症状はなくても心配な方にはお勧めします。
一般的に若い方のガンは進行が早く、予後不良ですから、早期発見できるかどうかが運命の分かれ道となります。
しこりがあっても、ガンではない良性の腫瘍(できもの)であったり、リンパ節が腫れているだけのこともあります。
エコー検査料金
★上記の金額はあくまでも目安となる検査の金額で、増減致します。
★初診/再診、処方薬、検査・治療部位の数や、使用する薬剤などにより異なります。
★会計窓口にて、クレジットカードでの精算・お支払も可能です。
(JCB、VISA、Master Card、AMERICAN EXPRESS、Diners Club INTERNATIONAL、DISCOVER)
保険種別 | 3割負担の方 |
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腹部エコー | 1,600円 |
心臓エコー | 2,700円 |
頚動脈・甲状腺・乳腺・下肢静脈エコー | 1,100円 |