ここでは前回に続き、
胃・大腸ガンの原因(成因)
について、ご説明します。
いまだ未発見の遺伝子はさておき、
いくつかのガンにおいて、
確実に発癌に関連しているとわかっているものがあります。
それは・・・
- 胃ガン:ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)
- 大腸ガン:大腸ポリープ(大腸腺腫)
の2つです!!
詳細は当院ホームページ内にも記載していますが、
それぞれについて、簡単にご説明いたします。
①ヘリコバクター・ピロリ菌
最近、有名になりつつありますが・・・、
胃の中に住む細菌で、胃炎(萎縮性胃炎)を起こします。
そして、
その萎縮性胃炎の粘膜からガンが発生することがわかっています。
学会の統計によると、
日本人の半数以上がピロリ菌に感染しており・・・・
胃ガン患者の9割以上にピロリ菌がいるといわれています。
つまり、ピロリ菌が関連しない胃ガンは1割以下ということになります。
★ということは・・・
ピロリ菌がいるかどうか調べて、
胃ガンが出る前に消してしまえば・・・
(※詳細はコチラ ⇒ ピロリ菌)
②大腸ポリープ(大腸腺腫)
こちらは、すでにご存じの方も多いかもしれませんが、
その名の通り、
大腸の粘膜(内側の最表面)にできた「できもの」です。
イメージ的には、大腸の「イボ」みたいな感じですが、
もりあがったもの(隆起)から、へこんだもの(陥凹)まで、形はさまざまです。
ポリープの中には、ガン化しないものもありますが、
最もよく見られる「腺腫」というポリープはガンの原因になることがわかっています。
ガンの「芽」、もしくは、
ガンの「素(もと)」みたいなものです。
★ということは・・・
大腸ポリープがあるかどうか調べて、
ガンになる前にとってしまえば・・・
ということになります。
(※詳細はコチラ ⇒ 大腸ポリープ 治療)
つまり・・・
胃ガン・大腸ガンの
原因となるものがわかっているなら、
ガンになる前にそれらを取り除いてやれば、
ガンになるのを防げる、
その確率を減らせる・・・という、
ある種の、予防医学的な考えに行き着くわけです。
具体的な方法(どうやって調べて、取り除くか)は、次回お話します。
★まずはご自身の健康に関心をもち、簡単な検査からでいいので、検査を受けましょう!!
当院は
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
の専門施設です。
経験豊富なスタッフ
(内視鏡専門医、内視鏡専門技師)
と、
最新の医療機器・設備を整えて、
あなたをお待ちしています!