胃ガン・大腸ガンの症状(特徴的・特有の自覚症状)

今回は、
みなさんが癌を疑う「きっかけ」
になるであろう、

『症状』についてご説明いたします。

胃ガン・大腸ガンに
特徴的な症状・・・

つまり、

「この症状があれば胃ガン・大腸ガンです!」

といえる症状とは・・・?

 

実は・・・

そのような特徴的な、特有の症状はありません!!

 

いきなりですが、
ふざけているわけではございません。

事実、そうなのです。

また、「胃・大腸ガンでは症状がない」と言っているわけではございません。

「この症状なら、他の病気ではなく、このガンだ!」
といえるようなものはない

ということなのです。

 

少し説明を加えますと、

胃・大腸ガンに限らず、
すべてのガンは、
できた臓器の正常の構造・機能を破壊しながら増殖するため、
その臓器、その場所に関連した機能異常や、症状がみられます。

それは、そのガンに特徴的な、
そのガンの専売特許的な症状ではなく、

その臓器ごとの、
一般的によくある病気でも、
ふつうにみられる症状なんです。

たとえば、

■肺ガン:咳・痰(風邪、肺炎)
■胃ガン:吐血・胃痛(胃潰瘍)
■大腸ガン:便秘(慢性便秘症)

といったものです。

ちなみに、
下に載せている進行胃ガン胃潰瘍症状はほとんど同じです。

むしろ、症状(胃痛・吐血など)
後者の方が強かったりもします

進行胃ガンの潰瘍

良性の消化性胃潰瘍

実は、
この点がガンの早期発見・診断を難しくし、遅らせている理由のひとつなのです。

ガンとわかる症状があれば、
誰もがすぐにみつけて治療するので、
ガンで亡くなる人はほとんどいなくなるのでは? と思います。

くり返しますが、

★『それぞれのガンについて、
  「これ」といった特有の症状は
   存在しません。』

そして、もう一点。

知られているようで、
意外に知られていない注意点があります。

それは、

『ガンによる症状は、
ガンがある程度進行してくるまで出てこない!』

ということです。

進行胃ガン(通過障害あり)

つまり、
「早期ガン」の状態ではほぼ無症状のことが多いため、

症状だけから疑ってさがしても、
早期ガンの段階でみつけることは難しいのです。

早期胃ガン(まったくの無症状)

では、
「なんとか早期ガンの段階で早期発見したい場合、一体どうすればいいのでしょうか・・・?」

 

もちろん、
ふだんから健康に気をつけ、
自ら病院を受診することも重要です。

・・・が、

現実的には、
特に困っている自覚症状がない状態で
それを実際に行動に移すことは難しいと思います。

これは日常診療で痛感していますし、
なにより、私自身もそうですから(笑)。

要は、
人間、生活に支障がでるくらいの状態にならないと、なかなか病院には行かないものです

その打開策となり得るのが、
市町村・職場などが実施している
「健康診断」「がん検診」です。

実は、
その本当の狙いは、
その検査自体ではなく、
なかば強制的に次の詳しい検査を受ける「きっかけ」をつくることにあります。

 

まとめますと、

胃ガン・大腸ガンには、
それとわかる特有の症状はないので、

早期ガンを『早期発見』するため、
発がん自体を『予防』するためには、

『自覚症状がない時点』から、
胃カメラ・大腸カメラを受けるのが
最も有効、かつ、効率的です。

次回は治療法について説明したいと思います。

ご興味のある方は、
<胃・大腸がんシリーズ>
死亡率 原因 
予防 症状② 
治療① 治療② 治療③

もご参照下さい。

★まずはご自身の健康に関心をもち、簡単な検査からでいいので、検査を受けましょう!!

当院は
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
専門施設です。

経験豊富なスタッフ
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