家庭医療/プライマリ・ケア
家庭医療/プライマリ・ケアとは?
簡単に言うと「身近にあって、何でも相談にのってくれる総合的な医療」となりますが、みなさんにはあまりなじみのない言葉で、イメージが湧きにくいのではないかと思います。
では、身近な医療には一体どのようなことが求められているのでしょうか?
最近、医療機関を受診されたみなさんは、その時、どのようなことを感じましたか?
みなさんはどのような医師や医療を必要としていますか?
そもそも、「自分が病院の何科にかかれば良いのか分からない」と、よく耳にします。
いずれも誰にでもおこりうる日常的な健康問題だと思います。まず、家族に意見を聞いたり、市販薬を試したりするかもしれません。ですが、それでも問題が解決しない場合、医療機関の受診を検討されることでしょう。そのような際、真っ先に受診すべき医療機関こそ、「プライマリ・ケアを提供する医療機関」なのです。
ここでは先ほどのような日常的な健康問題の大半について解決することができます。病気になり、不安を感じているとき、身近で何でも気軽に相談することができる医療機関の存在は、みなさんにとって心強く、頼れるものとなることでしょう。(プライマリ・ケア連合学会HPより一部抜粋)
もちろん、すべての健康問題について、その道のエキスパートには及びませんが、自身で解決できる問題と、エキスパートに委ねるべき問題の境界線を正確に見きわめ、しかるべきタイミングで、しかるべき専門機関へ紹介するという線引きをするのもプライマリ・ケア医の大切な役割の1つです。
正確にそこを見きわめるためには、自分の専門領域の診療だけではなく、その「見きわめ」自体を目的とした専門のトレーニングが必要となります。
私は数年間の離島医療を通して、徹底的にその専門的・実践的トレーニングを受けており、現在の日本では、まだ数少ない家庭医療専門医/プライマリ・ケア認定医の1人です。
イメージ的には「かぜ」でも「けが」でも『何でも診る専門医』のといったところです。
そして、さらに後述する「消化器内科」領域のエキスパートでもあります。
このような症状がある方はご相談ください。
など