次世代内視鏡システム 『EVIS X1』
さかい胃腸・内視鏡内科クリニックでは、8年ぶりにフルモデルチェンジを行ったオリンパス社の最新次世代内視鏡システム『EVIS X1(イーヴィス エックスワン)』を導入しました。
従来の内視鏡システムと比較すると、より鮮明で見やすい画像を映しだすことで、消化器疾患を早期発見・早期診断を可能にする最新のテクノロジーが搭載されています。様々な最新機能が搭載された内視鏡システムによって、これまで以上に質の高い内視鏡検査や治療を提供することが可能になりました。
高性能な新機能を搭載
EVIS X1には、がんをはじめとする消化器疾患の早期発見・早期診断・低侵襲治療を目指したオリンパス独自の技術を搭載しています。
微細な病変も短時間で見逃しなく発見することができる精度の高い検査や処置が可能です。
最新の内視鏡スコープと組み合わせることで、従来の検査と比べて効率よく短時間のうちに精度の高い検査・診断・治療が可能です。【GIF-1200N】胃カメラスコープ
高精度CMOSイメージセンサーを搭載し、ノイズを抑えて高画質の画像を取得することができました。より正確な診断をおこなうために、高精度レンズと改良が加えられた光学系によって明るさを保ちながら粘膜の血管や表面もリアルに再現させることが可能となりました。
新機能により質の高い検査・診断・治療が可能
早期診断と低侵襲治療のために
オリンパス社の最上位モデル、「EVIS X1」は従来の機種からおよそ8年ぶりのフルモデルチェンジによって、多数の機能が新たに搭載されました。
検査で使用するスコープは、従来のものとの互換性があるのでそのまま使用することも可能です。スコープは様々なものを組み合わせることができるので、診断や治療の幅も広がります。
さらに、ＡＩ(人工知能)による新技術が開発されているので、今後の内視鏡検査ではより見落としのない精度の高い病変の検出や鑑別診断などのサポートも期待できます。
主な特長
EDOF(被写界深度拡大技術：Extended Depts of Field)
スコープの先端から入ってくる光が近距離・遠距離それぞれの焦点を同時にイメージセンサー上に投影し合成する技術です。画像処理ユニットで近距離・遠距離の画像を合成してピントの合った1枚の画像を作り出すこの最新技術は、「EVIS X1」が世界で初めて内視鏡システムに搭載されました。リアルタイムで広範囲の明瞭な画像を得られるため、短時間のうちに高精度な検査を可能にしました。
RDI(赤色光観察：Red Dichromatic Imaging)
Red、Amber、Greenの3色の狭帯域光を使用した光デジタル技術によって、深部組織のコントラストを形成する機能を搭載しています。3色の光を照射して、ヘモグロビンに対する吸収率や光の反射率の違いにより深部血管をより詳しく観察することができます。消化管の出血によって検査時に視野が妨げられた場合も、迅速に止血処置ができるので短時間のうちに安全に検査を行うことが可能です。
TXI(構造色彩強調機能：Texture and Color Enhancement Imaging)
入力画像をテクスチャ画像とベース画像に分割させてそれぞれの画像を強調・補正させてから合成することで微細な組織の違いをより明確にして映し出すことができます。通常では観察が難しい部位や粘膜表面の凸凹、色調の変化などを強調して映し出すことができるので微細な病変も見逃しなく観察することができます。
NBI(狭帯域光観察：Narrow Band Imaging)
NBIは、ヘモグロビンに強く吸収される特定の波長の光を照射して、周辺粘膜や血管のコントラストを強調させて観察することができます。オリンパス独自の技術で、粘膜表層の毛細血管や粘膜の構造を強調させることで病変のスクリーニングをサポートします。
血管から栄養補給するがんの周りには多くの血管が集まっていると考えられているので、NBIの機能で粘膜表層の血管を鮮明に映し出すことで、見落とされやすい微細な早期がんも発見が可能となります。
胃のNBI症例
大腸のNBI症例
