「吐き気・嘔吐」がある方は下記の病気かもしれません!
(医療現場で頻度の高い順、太字は緊急性の高い疾患)
- 感染性胃腸炎
- 逆流性食道炎
- 機能性ディスペプシア(FD)
- 便秘症
- 過敏性腸候症候群(IBS)
- 急性胃炎(AGML;急性胃粘膜傷害)
- 胃・十二指腸潰瘍
- 急性虫垂炎
- メニエル病(内耳性めまい症)
- 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
- 尿路結石
- 急性胆のう炎
- 総胆管結石症
- 胃癌
- 腸閉塞(大腸癌による閉塞も含む)
- 妊娠(つわり)
- 食道癌
- 片頭痛
- 心筋梗塞・狭心症
- 脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)
- 高血圧性緊急症(BP220/110以上)
- 急性肝炎
- 急性腎不全
- 急性膵炎
- 尿路感染症(腎盂腎炎⇒敗血症性ショック)
- 糖尿病(ケトアシドーシス)
このような症状の方は、すぐに医療機関を受診しましょう!
高熱や強い腹痛
吐き気と共に高熱や激しい腹痛がある場合は、緊急性の高い重篤な状態(入院・外科手術が必要・・・など)や感染症の合併症の可能性があります。特に同じ部位が持続性に痛む、歩くとその奥にひびく、お腹全体が硬い・・・などがあれば夜間でも、救急車を呼んででも救急病院を受診した方が良い場合があります(緊急手術が必要になる可能性あり)。
嘔吐が持続的または頻繁な場合
嘔吐が24時間以上続くか、頻繁に繰り返される場合は、脱水症状・電解質異常・栄養失調のリスクが高まる可能性があります。
体重の急激な減少
吐き気により食欲が低下し、体重が急激に減少している場合は、医師の診断と栄養指導を受ける必要があります。
吐き気が特定の薬剤の副作用と関連している場合
特定の薬剤(例えば、抗がん剤など)の使用によって吐き気が引き起こされる場合は、医師に相談し、必要に応じて内服薬の減量中止・変更・調整などが必要です。
妊娠中で重度のつわりがある場合
妊娠中で吐き気が重度で、日常生活に支障をきたしている場合は、産婦人科医と相談し、適切な対策や治療法を検討するべきです。
上記に該当する方は、医師の診断と指示に基づいて、吐き気の症状を軽減する方法や、吐き気の原因となっているさまざまな問題を解決するための治療を行いましょう。医師の診断に従い、必要な場合は追加の検査や処方薬を受けることが大切です。
さかい胃腸・内視鏡内科クリニックの消化器内科専門外来では、これまで数多く吐き気(嘔吐)で悩んでいる患者を診療してきました。これまで、吐き気は仕方がないと諦めていた方や、放っておいた方は、一度、当院の外来を受診しましょう。24時間web(当院のLINEアカウントをお持ちの方はLINE予約も可能)より予約を受付ております。
(※予約専用ダイヤルも検討中)
吐き気・嘔吐の原因
吐き気・嘔吐はさまざまな要因で発症します。
主な要因を下記に説明いたします。
消化器系の疾患
胃腸炎(詳細は胃腸炎のページを参照)、逆流性食道炎、機能性ディスペプシア(FD)、虫垂炎、胃・十二指腸潰瘍、胆のう炎、膵臓炎、胆石、総胆管結石症、肝炎、腸閉塞(イレウス)、胃癌・大腸癌・食道癌・・・などが吐き気の原因となることがあります。
感染症
ウイルスや細菌による感染症、特に胃腸炎や食中毒によって吐き気が引き起こされることがあります。
副作用
特定の薬物や抗がん剤(化学療法)、放射線療法などの治療による副作用として吐き気が現れることがあります。
妊娠
妊娠初期のホルモンの変化や胎児の成長によって吐き気(つわり)が起こることがあります
不快な刺激
強い臭い、異臭、胃に刺激を与える食品や物質、乗り物酔いなどが吐き気を引き起こすことがあります。
ストレスや不安
心理的な要因によるストレスや不安が吐き気を引き起こすことがあります。特に、パニック障害や社会不安障害の人々には、吐き気がよく見られます。
運動や体の動き
高速回転や揺れる動き、乗り物の移動など、体のバランスや内耳の平行感覚に影響を与える要因が吐き気を引き起こすことがあります。
吐き気(嘔吐)の対処法
吐き気がある場合は、まずは、安静にして十分な休息をとりましょう。
リラックスするために、深呼吸やストレッチ、瞑想などのリラクゼーション法も有効です。
次に食事に気を付けましょう。吐き気がある場合は、少量の消化の良い食事を何回かに分けて摂りましょう。乾燥した食品や消化を助ける食品(白米、トースト、バナナなど)がおすすめです。また、嘔吐が続くと脱水症状が起きる可能性があるため、こまめな水分摂取(水・お茶ではなく電解質を含んだスポーツドリンク・OS-1など)が推奨されます。こちらも胃腸の負担をかけないよう、いっぺんにたくさん飲まず、何回かに分けて少しずつ摂取しましょう。
吐き気が続く場合や他の症状が合併する場合は、時に生命に関わるような緊急性の高い重症疾患が隠れていることがあるため、早めに医療機関を受診することが重要です。
我々は問診や診察・検査を通じて原因を特定し、適切な治療法や薬物療法、場合により、より高度な医療機関(入院や緊急手術が可能な高次医療機関)への紹介・・・などをご提案致します。